生命の循環と共生が、曼荼羅のように広がる自然界。
人間社会がその一部として、
乱れることなく調和する景色とは、
どのようなものだろうか。
先祖からゆっくりと時間をかけて紡がれてきた過去。
これから紡がれていく未来。
そのあいだにある、束の間の「今」。
それは「たまゆら」――
玉のようにきらめき、響きあう一瞬。
儚くも、永遠につながるひとときです。
多様な生命にあふれる地球。
海からはじまり、微生物、植物、土、空気――
すべてが絡み合い、めぐり続けています。
それらは私たちそのものであり、
地球の喜びも哀しみも、すべては巡って、
私たちへ、そして未来へと受け継がれていきます。
この屋久島で、私たちはその循環の中に生きています。
島の森と水と海は、その「たまゆら」の瞬間を、
悠久の時の流れの中で見守り続けてきました。
そして今、この島から、
青い地球と共に生きる未来を語り始めます。
屋久島と地球の未来会議は、
青い地球と共に生きたいと願う人々が集い、
対話し、未来を共に描く場です。
屋久島から、世界へ。
この島で紡がれた希望の声を、
これからの時代に届けていきます。

“ 私たちは、
地球「上」に生きているのではありません。
私たち自身が、地球なのです ”
ショーン・ケリー/カリフォルニア統合学研究所教授
屋久島は、自然と共に生きる共生と循環の文化と経済を
長い年月をかけて育んできた島です。
その指標となる「屋久島憲章」には、こう記されています。
“ 人類と地球の宝である屋久島。
屋久杉を象徴とする大自然に抱かれ、
神々に頭をたれ、
流れに身を浄め、
大海の恵みに日々を委ねて人々が生きた島。
この島は、はるかな昔から
人々の魂を揺さぶり続け、
近世森林の保全と活用で
人々が苦しみ葛藤した島である。
そして今、物質文明の荒波を免れた屋久島は、
その存在そのものが人間に対する啓示であり、
地球的テーマそのものである。”
“ 人類と地球の宝である屋久島。
屋久杉を象徴とする大自然に抱かれ、神々に頭をたれ、
流れに身を浄め、
大海の恵みに日々を委ねて人々が生きた島。
この島は、はるかな昔から人々の魂を揺さぶり続け、
近世森林の保全と活用で人々が苦しみ葛藤した島である。
そして今、物質文明の荒波を免れた屋久島は、
その存在そのものが人間に対する啓示であり、
地球的テーマそのものである。”
現代社会は、私たちに、地球や自然とどう共生していくのかという問いを投げかけています。物質文明の荒波を免れたこの島だからこそ、私たちはその問いに深く向き合うことができます。
プロローグ・ツアー
〜 屋久島で、地球と再び出会う旅 〜
翌日から始まる未来会議に向け、心と体をひらくプロローグ。屋久島に浸り、地球と再び出会う一日。森や川、海に触れ、生命の循環を体で感じます。午後は島を巡るツアー、夜は映画「PLANETARY」で世界と地球のつながりに思いを重ねます。
Earth Dialogue
〜 地球の声を聴く 〜
Keynote Sessionでは「美しい風景×アニミズム」をテーマに、自然と人の調和を探ります。午後はLocal Sessionで地球の声を多様に受けとめ、夕方はArt Earth Dialogueで振り返り、五感でつながりを深めます。屋久島の風景がガイドとなり、地球と響き合う一日です。
未来への共創会議
〜青い地球と共に、私たちはどう生きるのか?〜
Art Earth Dialogueで五感をひらき地球と響き合う。共創セッションで憲章や流域、生物多様性などを語り合い、未来のビジョンを描く。午後は共有とリフレクションを経て共同宣言へ。屋久島の声が青い地球と生きる道を示します。
Art Earth Dialogue
大きなひとつのキャンバスを全員で囲み、描く、観る、感じる時間。対話と感性を通して、わたしという存在の全体性とのつながりを取り戻していきます。すべての生命のつながりを感じながら、地球の声を聴き合うアートワークショップ。
DAY 0
2026. 1. 30
プロローグ・ツアー
〜 屋久島で、地球と再び出会う旅 〜
14:00 – 17:00
屋久島と地球に触れるツアー
世界自然遺産・屋久島の森、川、海を巡りながら、生命の循環を全身で感じるフィールドツアーです。 森の香り、水の流れ、波の音――屋久島の自然に浸りながら、「地球とつながる感覚」を思い出します。 会議に先立ち、屋久島の大地そのものが私たちの最初のガイドとなり、翌日からの対話へと心をひらいていきます。
20:00 –
関係者レセプション
DAY 1
2026. 1. 31
Earth Dialogue
〜地球の声を聴く〜
09:30 – 10:00
受付
10:00 – 10:30
Opening
10:30 – 12:00
生命の循環と共生が広がる自然界。人間社会がその一部として調和する姿とは何か。本セッションでは「アニミズム」の視点から、美しい風景に宿るいのちや霊性に耳を澄まし、自然と共に生きる感性を探ります。芸術人類学や地域づくり、医療の実践者が交わり、これからの社会を描くヒントを共有します。
「美しい風景 × アニミズム」
石倉敏明 秋田公立美術大学准教授 / 人類学者
山下賢太 島嶼基金 代表理事 / island company. 代表取締役
桐村里紗 天籟株式会社代表取締役 / 一社)プラネタリーヘルスイニシアティブ代表理事
福元豪士 NPO法人HUB&LABO Yakushima代表理事
12:00 – 16:30
屋久島の森や川、海、集落を舞台に、少人数で対話を深める時間です。 暮らしや自然から学び、テーマごとに多様な視点で「地球の声」を受けとめます。 本セッションは、6つのフィールドに分かれて行います。 それぞれの現場で出会う人や風景との対話を通して、生命の循環や文化の根源に触れながら、「地球と共に生きる」ことの意味を探ります。
A.「コモンズ×美しい経済」「地球 × 学び舎」
B.「屋久島憲章 × 流域」
C.「生物多様性×自然再興」
D.「マインドフルネス×アニミズム」
E.「人間性 × 美観」
F.「観光×地域交通」「記憶 × 記録」
DAY 2
2026. 2. 1
未来への共創会議
〜 青い地球と共に、私たちはどう生きるのか? 〜
08:30 – 09:00
受付
09:00 – 09:30
Opening・民謡「まつばんだ」
緒方麗 歌い手 / 屋久島町文化審議委員
「まつばんだ」は、屋久島に受け継がれる祈りの歌。山や海、森のめぐみに感謝し、生命の循環を讃える民謡です。自然と人が響き合うこの島の原風景を思い出しながら、未来への共創が始まるDAY2の朝に、祈りの声としてその調べを響かせます。
10:30 – 12:00
Day1の学びや体験を持ち寄り、共通のテーマを見出して未来のビジョンを紡ぐ対話の時間です。 本セッションは9つのテーマに分かれ、午前と午後に分けて開催されます。 多様な人々が語り合い、屋久島の風景を通して「地球や自然と共に生きる」未来のあり方を探ります。 ここから生まれる小さなアクションや共同宣言が、屋久島から世界へ広がる一歩となります。
A.「マインドフルネス×アニミズム」
山尾春美 山尾三省記念会
杉下真絹子 カレイドフォレスト(株)代表 / 一般社団法人リジェネラテイブリーダーシップジャパン代表理事
緒方麗 歌い手 / 屋久島町文化審議委員
中野民夫 東京科学大学(旧東工大)名誉教授 / 歌うファシリテーター
島田啓介 株)Teachers / マインドフルネス講師 翻訳家
B.「コモンズ×美しい経済」
村上卓 Årc yakushima / SHIFT-x
武井浩三 非営利株式会社eumo 代表取締役 / 社会システムデザイナー
中村真紀 (株)まんま 代表取締役 / CNVC認定トレーナー
坂本絢悠 JTB/Earth Gift代表
C.「記憶 × 記録」
伊藤秀海 株式会社アイランドフィルムズ 代表取締役 / カメラマン
吉村卓海 屋久島国際写真祭 ディレクター
後藤サヤカ 合同会社メイジュ 代表 / 映像作家
D.「美観×人間性」
福元知晶 NPO法人HUB&LABO Yakushima
門上貴 monmasala / 生きる智慧の探究者
森井圭 office moi
E.「アート × 地球」
岡田味佳 デザイン活動家
中村峻介 画家
皆さん
12:00 – 13:30
ランチタイム
13:30 – 15:00
F.「生物多様性×環境再生」
手塚賢至 照葉樹林ネットワーク
田中俊三 aperuy / 環境再生医
風間美穂 一般社団法人リリース 代表理事 / 一般社団法人シンク・ジ・アース 推進スタッフ
G.「屋久島憲章 × 流域」
今村祐樹 モスガイドクラブ / 流域のがっこう
池亀樹音 ALOHA,JUNE STUDIO主幹
山下賢太 島嶼基金 代表理事 / island company. 代表取締役
村上祐希 一般社団法人E’more秋名 代表理事 / 一般社団法人Local Coop 龍郷 理事
H.「地球 × 学び舎」
福元豪士 NPO法人HUB&LABO Yakushima代表理事
松田浩和 Yakushima Outdoor Shcool Portaledge 共同代表 /SOIL YAKUSHIMA 代表
阿部健一 環境人類学者 / 総合地球環境学研究所
福本理恵 株式会社SPACE最高情熱責任者 / 一般社団法人EARTH 代表理事
桐村里紗 天籟株式会社代表取締役 / 一般社団法人プラネタリーヘルスイニシアティブ代表理事
I.「観光×地域交通」
荒木政孝 一般社団法人屋久島観光協会 代表理事
岩川卓誉 一般社団法人屋久島観光協会 事務局長
塩釜雄二 種子屋久高速船株式会社 営業部統括部長
15:30 – 16:30
全体Session・リフレクション
未来への共創Sessionで立ち現れた風景やアクション、そしてこれからのヒントを手がかりに、各セッションの代表と共に語り合いながら、参加者一人ひとりが“青い地球を想うアクション”を紡ぎ出す時間です。 屋久島から、地球と共に生きる新たな物語が動きはじめます。
17:30 – 18:00
共同宣言・クロージング
最終日の「Art Earth Dialogue」では、参加者一人ひとりが地球とのつながりを五感で受けとめ、その声を言葉に紡ぎます。そこから生まれる「共同宣言」は、会議全体で育まれた対話と気づきを集約し、未来への約束として形づくられます。地球と共に生きる美しい風景を次世代に手渡す願いであり指針。屋久島からの声は世界へ響き、共に歩む仲間をつなげます。
2026年1月31日(土)~2月1日(日)
屋久島町役場
島民50名・島外50名
日程
会場
参加人数
2026年1月31日(土)~2月1日(日)
屋久島町役場
島民50名・島外50名
前文
地球と人類の宝物である屋久島。この島は、周囲132㎞、面積503㎞2の日本で5番目に大きい島である。屋久杉を象徴とする森厳な大自然に抱かれ、神々に頭をたれ、流れに身を浄め大海の恵みに日々を委ねて人々が生きた島。この島は、はるかな昔から人々の魂を揺さぶりつづけ、近世森林の保全と活用で人々が苦しみ葛藤した島である。そして今、物質文明の荒波をようように免れた屋久島は、その存在そのものが人間に対する啓示であり、地球的テーマそのものである。
この島に住む私たちは、この屋久島の価値と役割を正しくとらえ、自らの信念と生きざまによって、この島の自然と歴史に立脚した確かな歩を始める。そのため、この島の自然と環境を私たちの基本的資産として、この資産の価値を高めながら、うまく活用して生活の総合的な活動の範囲を拡大し、水準を引き上げていくことを原則としたい。
この原則は、行政機関はもちろん、屋久島に係わる全ての人々が守るべき原則でありたい。
国の自然遺産への登録も、鹿児島県の環境文化村構想も、この原則を尊重し、理想へ向けて、その水準を高く100年の計を誤らず推進されることを願うものであり、これを契機として、次のことを目標とし、ここに屋久島憲章を定めます。
条文
1 わたくしたちは、島づくりの指標として、いつでもどこでもおいしい水が飲め、人々が感動を得られるような、水環境の保全と創造につとめ、そのことによって屋久島の価値を問いつづけます。
2 わたくしたちは、自然とのかかわりかたを身につけた子供たちが、夢と希望を抱き世界の子供たちにとって憧れであるような豊かな地域社会をつくります。
3 わたくしたちは、歴史と伝統を大切にし、自然資源と環境の恵みを活かし、その価値を損なうことのない、永続できる島づくりを進めます。
4 わたくしたちは、自然と人間が共生する豊かで個性的な情報を提供し、全世界の人々と交流を深めます。












屋久島町、一般財団法人かごしま島嶼ファンド、屋久島環境文化財団、総合地球環境研究所
鹿児島離島文化経済圏 / 非営利株式会社eumo / カレイドフォレスト(株)/ Art Earth Dialogue / 一般社団法人Local Coop 龍郷 / 一般社団法人E’more秋名 / aperuy / 一社)プラネタリーヘルスイニシアティブ / 株式会社アイランドフィルムズ / 株)Teachers / 屋久島国際写真祭 / 屋久島本然庵 / ALOHA, JUNE STUDIO / 一般社団法人リリース / 一般社団法人EARTHモスオーシャンハウス / 合同会社メイジュ / 一般社団法人屋久島観光協会 / Yakushima Outdoor Shcool Portaledge / Årc yakushima